こんにちわ。
組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
他者との協力関係を円滑にしたり、創造的な活動において複数の関係者の発想で出し合ったりするには異なる意見や新しい考えを受け入れる姿勢が必要です。
この記事では、異なる意見や新しい考えを受け入れるかどうかに関わる概念としてオープンマインドとクローズドマインドについて整理します。
オープンマインドとは?
オープンマインド(Open-Minded)とは、新しい考えや意見に対して受け入れやすく、柔軟性や寛容性を持っている状態を指します。
オープンマインドの影響は?
オープンマインドには以下のような影響があります。
新しいアイデアや意見へのアクセス
オープンマインドな人は、他者の異なる視点やアイデアや意見を受け入れることができるため、より広範囲の情報やアイデアにアクセスできます。これにより、創造的な問題解決や革新的なアイデアの発見が促進されます。
他者とのコラボレーションの強化
オープンマインドな人は、他者との協力や共同作業に対して積極的であり、コミュニケーションが円滑になります。これにより、チームワークが向上します。
自己成長の促進
オープンマインドな人は、常に新しい情報や経験に耳を傾け、学ぶ姿勢を持っています。これにより、個人の成長やスキル向上が促進されます。
柔軟性の向上
オープンマインドな人は、自分の立場や見解を変えることができるため、新しい情報や状況に対して柔軟な対応をすることができます。
クローズドマインドとは?
クローズドマインド(Closed-Minded)とは、新しいアイデアや異なる意見を受け入れることが難しい人や、自分の信念や考えを固執して他者の意見を排除する傾向がある状態を指します。
クローズドマインドの影響は?
クローズドマインドには以下のような影響があります。
新しいアイデアや意見への閉鎖性
クローズドマインドな人は、自分の信念や考え方に固執し、新しいアイデアや異なる意見を受け入れることを拒否する傾向があります。自分の世界観や価値観に合致しない情報を無視することがあります。
他者との対立や衝突
クローズドマインドな人は、他者との意見の相違や異なる価値観に対して敵対的な態度をとることがあります。自分の正当性を主張し、他者の意見を否定することがあります。
自己成長の停滞
クローズドマインドな人は、自己成長や学びの機会を制限し、新しい知識や経験を積極的に取り入れることが難しくなります。固定観念や過去の成功に執着し、成長の機会を逃すことがあります。
柔軟性の欠如
クローズドマインドな人は、自分の立場や見解を変えることをためらい、新しい情報や状況に対して柔軟な対応が難しくなります。変化や挑戦を避け、安定性や安心感を求める傾向があります。
オープンマインドを伸ばす方法は?
オープンマインドを育むための方法はさまざまありますが、以下にいくつかのアプローチを挙げてみます。
オープンマインドかどうか見直す
まず大前提となるのは、自分自身が十分にオープンかどうかを見直し、不足があれば見直す必要性を自覚することです。例えば以下のような観点を見直してみます。
- 新しいアイデアや異なる意見に対してどのような反応を示しますか?
- 自分の意見や信念を変えることに対してどの程度オープンですか?
- 新しい情報や異なる視点からの意見をどの程度受け入れることができますか?
- 他人との対話や議論の際、自分の立場を柔軟に変えることができますか?
- 過去の経験や成功に固執し、変化や成長を避ける傾向がありますか?
基本的に人は本来よりも自己評価が高くなりがちなため、回答内容が実態とズレないために自分が答えた内容について具体例を上げつつ確認するとよいでしょう。
異なる視点や経験に触れる
新しい経験や異なる文化、意見、価値観に触れることで、自分の視野を広げることができます。
上司の視点に触れる。部下の視点に触れる。他のチームの視点に触れる。社外の視点に触れる。異なる職種の人の視点に触れる。常に自分と異なる意見を出す人の視点に触れる。様々にあります。
自己認識の強化
自己認識を高め、自分の価値観や偏見、固定観念を認識しましょう。
自己認識には自分から見た自分の自己認識と他者から見た自分の見え方に対する自己認識があります。前者を内面的自己認識、後者を外面的自己認識と呼びます。内面的自己認識を高めるためには自身の過去の経験を振り返りつつ、価値観・固定観念・強みなどを認識するとよいでしょう。外面的自己認識については他者からの見え方になるので、自分がどのように見えているのかを信頼できる相手に確認し、もともと自分が想像していた見え方とのギャップを把握するとよいでしょう。
対話とコミュニケーション
オープンマインドを育むためには、他者との対話やコミュニケーションが欠かせません。相手の意見や感情に敏感に耳を傾け、受け入れる姿勢を持つことが重要です。また、自分の意見を適切に表現し、他者との建設的な対話を行うことも大切です。
特に対話が苦手な場合にありがちなのは、どうしても自分の意見を言いたくなってしまうことによって、相手の意見の裏にある考え方・前提・感情などを知る機会を逃してしまうことです。一通り確認するまでは聞き役に徹しつつ、不明点を質問で引き出すということに慣れていくことをおすすめします。
好奇心の向上
好奇心を持ち、常に新しい知識やスキルを学ぶ意欲を持つことや、自分とは異なる他者の考えに対して興味を持つことが重要です。
好奇心を伸ばす方法の一例としては、様々なことに対して疑問を持ち、その疑問を解消してみることです。その過程で新たな発見に遭遇することで、疑問を満たすことの喜び・驚きや疑問が解消した結果としてなにかの成功につながるなどポジティブな経験が積み重なれば意識せずとも好奇心を持つ度合いが増えてきます。
オープンマインドの重要性が上がる時期
ポジションが上がるにつれて、オープンマインドの重要性はますます高まります。以下はその理由です。
多様なステークホルダーとのコミュニケーションの必要性
リーダーやマネージャーは、異なる部署やチーム、さらには顧客やパートナーなど、さまざまなステークホルダーとコミュニケーションを取る機会が増えます。オープンマインドであり、異なる意見や視点を受け入れることが、円滑なコミュニケーションと良好な関係構築に不可欠です。
創造的な解決策の必要性
リーダーやマネージャーは、日常業務だけでなく、難しい課題や新たな挑戦にも直面します。このような状況では、従来の方法や固定観念にとらわれず、創造的で柔軟な思考が求められます。リーダーやマネージャーは、新しいアイデアやアプローチを積極的に受け入れ、チームと共に創造的な解決策を模索することができます。
より広いの視野の必要性
ポジションが上がると、自身の担当範囲だけでなく、チーム全体・部門全体・組織全体など、広い視野で物事を考える必要があります。リーダーやマネージャーは、さまざまな情報や意見を取り入れ、状況を総合的に判断する能力が求められます。
まとめ
異なる意見や新しい考えを受け入れるかどうかに関わる概念としてオープンマインドとクローズドマインドについて整理しました。
組織内で横断課題を扱っているようなマネージャーやリーダーは大抵の場合、意見が衝突するような難しい場面を扱っています。そのような人たちの中で、特にうまくやっていそうな人の振る舞いを観察してみたり、考え方を聞いてみるとより具体的な情報を聞くことができて参考にしやすいでしょう。
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